フォトジェニックのストラト調整

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コロナウィルスの拡大で世の中はカオス状態。
ガマンの時ですね。

さて、このギターは我がバンドのドラマーの物です。
曲づくりのために中古ギターを買ったけど、音がまともに鳴らない弦やフレットがあるとのこと。

預かって見てみる事になりました。
ケースを開けると、フォトジェニックのストラト。安ギターの代表格。どんな作りなのかな

アンプに繋いで確認。まずジャックがグラグラ。配線は大丈夫だったので固定。
ハイポジションの音が鳴らない。開放もビビる。
ネックを確認すると逆反りだ。そしてブリッジサドルはベタベタに下がっているので、まともに音が出ないわけだ。
トラスロッドを確認するといっぱいに締めこんであったので緩めて定規をあてて、まっすぐに。
サドル高さを調整。ハイフレットの音がちゃんと鳴るとこまでサドルを上げる。

弦高は12フレット上で2ミリ。まだハイフレットのポジションによっては音が詰まる。
ネックはまっすぐだけどフレットの擦り合わせが甘いのか・・・

とりあえずおいといて、オクターブチューニングをしてみるが不安定でサドルを動かしても変化が少ない。
6弦にいたっては押弦すると極端に音がフラットする。
ナット溝も浅いし、弦もダメそうだけど・・・

ネックの組み込み角度も気になるしネックを外してみた。

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ヒドイ!(゜ロ゜)

ネジを緩めてる時にも、やけにネジが斜めになってるなぁと思ったが...

穴が開きまくりだし、重なってるし、まともに固定できてないよな。

フォトジェニックを書いたブログを見たが、この状態は普通にあるようだ。
穴開けをミスるって事は起きないと思うが、不具合のあった他のギターのネックを流用してるのか。
これで「passed」なのか
穴埋めをし、ボディー側の穴はわずかに穴を広げた。
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弦高2ミリでもサドルのイモネジが出過ぎてミュートしずらそうでサドルはもっと上げたいので、ネックポケットにシムを入れた。
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1ミリくらいのマグネットシートを切って使用。

ネックを取り付け、新しい弦を張り、弦高調整、ナット溝調整、オクターブ調整
オクターブはバッチリ。指弦時の狂いもなくなった。
が・・・1、2弦の18フレットが鳴らない。19フレットの端が少し浮いてる感じ。
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プラスチックハンマーで叩いても変わりなし。
預かりもんだから無茶できないし、このまま1、2弦の16フレット以後だけ擦り合わせしてみた。
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結構、高さがちがうね

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フレットの山を整えて完了☆
フレットを叩く際に面倒で弦をずらして叩いたら2弦も叩いてしまい弦が歪んでしまっていた(^_^;)
その影響で2弦の18フレットは音が直ってないが1弦の音は問題ないので擦り合わせは成功してるだろう。
このギター所有者は、ほぼパワーコードしか弾かないだろうし、気になるようなら弦は自分で替えてもらおう。

あとは、ピックアップの高さもベタベタに低く出力音が小さいので調整して終了。

クリーン目な音をフロントで弾くとなかなかストラトらしい音で気持ちいいが、オレ的にはフォトジェニックの悪評を覆すほどじゃなかったな。
各パーツ自体は、そんなに悪くないと思うけど全ての取り付けが適当でネジはユルユルだった。
安くても最初の1本がこれだったら嫌になるよな・・・
ギターいじりするにはいいかもだけどね。
オレが持っている安ギターのブリッツ、エピフォンがとても良く感じた。