ネジが外せない Morris W18
弦を外し清掃。ブリッジピン、サドルを確認。ピンの表面は変色しているが、ボールピースを支える箇所は痛みもない。 サドルもキレイ。古いギターだと、上部に弦のテンションによるへこみ溝がついている事がほとんどだったがこのギターはあまり弾かれてなく、弦も緩めて放置されていたのかな。
この古いプラスチックサドルを削って調整するのもなんだし、サドル、ブリッジピン、ナットはいつものように牛骨にしよう。
そして問題発生。 トラスロッドカバーのネジが1ヶ所外せない。 ネジの頭がなめてしまっている。
ペグのネジも錆びが酷く、緩まないしネジの頭がボロボロ崩れてしまい歯がたたない。 回ったと思ったら途中で折れたり…1~3弦側全滅。
ネジ穴がバカになってゆるゆるな事は多いが…
サビサビのベースのブリッジのネジが外せず、頭をドリルで飛ばして外した事はあったが、今回は外れない箇所が多いしなぁ…
ネジの頭をなめて回せない時のためのビットを買ってみた。 溝を作り、その溝に合わせたビットで回せるみたいだが…
ダメ! 恐らくネジが腐食しすぎ
結局、ネジの頭をドリルで飛ばして、ロッドカバー、ペグを外した。
残ったネジはそのままだとペンチで挟んで回す事ができず、ネジの周りを細いドリルや尖ったヤスリでほじくって、なんとか引っこ抜いた。
今回は何の問題もないギターだと思ったが、47年も経てば何かしら不具合もあるね。
それも含めて古アコギいじりは楽しい。
今まで錆び付いたネジも出来るだけ錆を落として使っていたが、新品に替えた方がいいね。
ペグのネジ穴の補修。
大きめにドリルで穴を整えて丸棒をタイトボンドで接着。 隙間はウッドパテで埋めたあと補修ペンで着色。
トラスロッド側は竹串とウッドパテでやりました。
ペグのギヤは緑青がふいているので分解して汚れ落とし。
清掃後、元に戻しクレ556を注油しヘッドに取り付け。
手芸用のキリで下穴を開けてからネジどめ。
ペグカバーのメッキの劣化が酷くあまりキレイにならなかったので、メッキ調のスプレーをふいた。
過去にジャンクベースの修理時に使ってみたが、耐久性もないが触れる部分ではないので使いました。
厄介な補修が済んだので次はナット、サドル交換と調整だ。