YAMAHA FG-160 フレット交換、指板修正

今年のGWもコロナ自粛。
昨年のGWはジャンクベースをいじっていた。その後もヤフオクウクレレやアコギを手に入れてはいじっていた。
年末に買ったYAMAHA FG-150Fがメンテしたら音、弾き心地がとても良くて気に入りずっと弾いている。
もうアコギはこれだけで十分だなと思うくらい。

しかしGWやることもないので持っているアコギのチェックをしてみた。

Kansas w180はブリッジの浮きを接着したがチューニングし数日経ったらまた隙間があいてきてしまっていたが、諦めていた。

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FG-160のチューニングを合わせて弾いてみる。このギターの音もやっぱいい! 150Fと比べると音量、低音の響きがでかい。
しかし弾きにくい。
メンテして1年数ヵ月経ってるが弦高を測ると3.5ミリ。

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ネック矯正した当初は2.8ミリだったが完全に元の弦高に戻っている。

やっぱネック矯正やトップ膨らみの矯正とかは素人の強引メンテじゃダメだね。

そんな時に何気なく見たYouTubeの動画。
名古屋のアコギ専門店の動画で、状態の悪いYAMAHA FG-180をメンテしてどうなったか?という内容。
リフレット、指板修正でネックの元起きを治したと。
理屈がいまいちわからなかったが、指板修正して新しいフレットにすれば弦高も少しは低くなるよな...と思い挑戦することにした。

※良く見返したらフレットのタングの太いものを使う事により元起きが治るらしい。

アコギのフレットを全て交換するのは初めて。必要な物をAmazonで注文。

よく見るyibuyってとこのフレット 995円。 指板修正に使うRの付いたブロック 579円。(値段を確認したら今は2300円もしてた) 牛骨ナット 378円。

弦を外しロッドカバーを外しナットを外す。
トラスロッドのネジを見ると、まだ締める余裕があるような気が。
でかいマイナスではなめてしまって回らない。8ミリのメガネレンチダイソーで買ってきた。

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硬いがまだ締めれた! 今までFGのトラスロッドはマイナスで強引に回してたが、もっと早くレンチを買っておけば良かった・・・

持っている他のFGも要チェックだな

さぁ本題のフレット交換に取りかかろう。

《フレット抜き》

以前、ベースのフレット交換した時に使ったクイキリ。指板にあたる面を削って薄くしてある。
まず指板オイルを塗り保護と剥がれ予防。
20フレットから開始。 
指板の割れ防止で半田ごてでフレットを熱してからフレットに刃を入れる。

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フレットがガッチリはまっていて最初に刃を入れるのも難しく、刃がフレット下に入ってもなかなか外れず指板が少し欠けた。
瞬間接着剤で接着。

以前フレット交換したベースやアリアのアコギでは苦労せずにできたが...

また指板を傷めそうなのでマスキングして慎重にフレット抜き。
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ヘッド側、ブリッジ側へとクイキリを軽く揺らしたり力を加減して抜いていった。 
フレット端に全然刃が入らなかったりタングが切れたりして苦戦したが、フレット抜き完了。

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《指板のサンディング》
ローポジションの指板はかなり荒れてるな~
ネックの反りを確認し出来るだけまっすぐにトラスロッドで調整。

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400番のサンドペーパーをアルミ材に貼り付けサンディング。

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12Rのブロックでサンディング。400番から1200番まで徐々にサンディング。

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以前、ベースの指板Rの確認用に買ったRゲージで確認しつつ

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指板修正完了。
フレットを打つ前にフレット溝をデザインナイフや刷毛でキレイに
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《フレット打ち込み》
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フレット長さはフレットごとに大体そろっていた。タングがバインディング有りのネックに合うようにカットしてある。
FG-160はバインディングは無いので、この加工はされてないほうが良かったが...
Rもついてるのでこのまま打ち込める。
長さを測り、ダイソーに売ってたプラモ塗装に使う箱に順番に並べた。

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20フレットからプラスチックハンマーで打っていく。かなり強めに叩かないとなかなか入っていかない。メイプルの木片をフレットにあて仕上げ打ち。
サウンドホール付近のハイフレットは下にあて木ができないので、気休めだがサウンドホールから手を入れて押さえながら慎重に叩いた。
フレット打ち完了。

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全てのフレットがちゃんと入っているか、差し金やプラスチックのカードをあてて確認。
そして長い定規をあてて再度トラスロッドでネック調整して、すり合わせに入る。
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《フレットすり合わせ》
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マジックでフレット上部を塗り、アルミ材に240番のペーパーを貼り付けてフレットを削る。
マジックで塗った線が均等に消えたらペーパー600番、1000番で仕上げる。
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念のため差し金でフレットの高低差がないか確認してからフレットの角を削って丸める。

マジックでフレット上部を塗り、今度はフレット山の頂点のマジックを消さないように、スポンジブロックにペーパーを付け、角度を付けてフレット上を滑らすように角を削る。
上から下、下から上へと慎重に。
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指板からはみ出たフレットをクイキリでギリギリにカットしてからアルミ材にペーパーを貼り付け、45~60度くらい角度を付けて削る。
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ネックを握ったときに違和感ないようにダイヤモンドヤスリでフレット端の形を整え、サンドペーパーで仕上げ。

フレット全体をスチールウール、ピカールで磨き完了☆
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続きのセットアップはまた次回に書きます!