ブリッジ浮き修理 Kansas W-180

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メンテを終え1ヶ月ほど経過。このギターの音色を気に入り弾いていたが、トップ膨らみによるブリッジの傾きが悪化したような・・・

ブリッジ左の角が浮いている
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購入してから1ヶ月間、トップの膨らみを矯正する治具を自作して矯正してみたが、自己流では、あまり効果はなかった。
その時点では弦高が高めってくらいで他に影響はなかったが、弦を張り弾いてるうちに張力でブリッジが浮いてきたのだろう。
ブリッジ左端は目視でわかるほど浮いている。右端の角は紙が2ミリほど入る浮き。中央には隙間はない。
ギターの音に影響ないかハイフレットまで弾いてみる。
全ての弦の12フレットがビビりっぽいが、ブリッジの影響だろうか・・・ 
まぁ12フレット以降は弾かないからいいけど、これ以上悪化すると嫌なので治す事にした。

ネットで調べると、このギターの状態、オレにできそうな修理方法が詳しく書いてある記事があったので参考にさせてもらいました。

https://www.tamusguitar.com/2019/11/acoustic-bridge-repair.html

ブリッジを外さずに隙間にタイトボンドを注入し圧着する方法。

まずAmazonで深型のクランプを2個購入。 
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内部のブレーシングに干渉してうまくクランプできないので木材をクランプに貼り付け。

あて木とブリッジ中央部分の固定をかねて治具を作成

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道具の準備ができたら素早くクランプできるように試しにやってみる。

注射器に水で溶いたタイトボンドを入れてブリッジ隙間に注入。 原液も隙間付近に着けて紙で隙間に入れてから素早くクランプ。

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ついでにもう一度ブリッジ下にも矯正治具を固定

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接着は丸1日おけばいいが、ヤマハFGも買ったまま手付かずだったのでFGのメンテが終わるまで置いておいた。

20日ほど経過しクランプを外して確認。
トップ膨らみは変わらないがブリッジの隙間は無さそう。
弦を張りチューニングしてみる・・・

ダメ┐('~`;)┌

接着前と変わらずにブリッジ左側に紙が入る。右側の隙間はなくなったが

トップ膨らみが大き過ぎて、やっぱブリッジ全部外してブリッジ裏を膨らみに合わせて削ったりしなきゃダメなのか・・・

今度はクランプ1つで隙間のあるブリッジ左側を圧着。
1日放置

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良くなった。 トップ膨らみが大きいので2ミリくらいは入るが、この位はいいでしょう。

弦高も3ミリから2.8ミリほどになり、12フレットの音も改善された。