TAKEHARU GUITAR WT-130 清掃、カビとり、白濁再塗装

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まずはざっとクリーニング。
ペグ、ロッドカバー、ナット、サドルを外す。
サドルはラジオペンチで掴まないと外れないほどきつく溝に入っていた。
DAISOのウェットシートを使ってみました。
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ホコリは凄かったがヤニ汚れはなかった。
サウンドホール内部はカビがふいていてラベルも見えなかった。
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刷毛で内部を掃除し、ブロアで吹き飛ばし。
ラベルの端が剥がれていたので昔ながらのチューブ糊で接着。1日放置。
紙についたカビ汚れ落としにはエタノールが良いらしいのでペーパータオルに無水エタノールを染み込ませて、そっとラベルを拭きあげ。
内部全体も手の届く限り拭きあげ。
ホール内部の清掃にエタノールを使ったのは初めてだったが、においも取れる感じでいいかも。

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ラベルもなかなかいいデザインだ

ボディー塗装の劣化が気になる。

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良く古いギターで白濁とかいうけど、その類いかな。
当時の塗料に混ぜた硬化材が良くなかったとか、湿気に反応してなるとか諸説あるようだが、このギターはカビもあったし保管状況が悪く湿気が原因だろう。

塗装表面に気泡があったり、色がぬけている所がある。
表面のクリア層をサンドペーパーで削れば少しは良くなるかな...と240番のペーパーで気泡部分を擦ったら、トップとサイドは良くなりそうだったがバックは余計目立って酷くなった( ´Д`)
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バックだけ再塗装だな

今までギターを塗装して満足いく仕上がりになったのはオイルフィニッシュだったので、今回もそうしようかと思ったが、トップ、サイドが分厚いクリアのポリ塗装でバックだけマットなオイルフィニッシュも変になりそうなので他の方法を考えた。
仕上げにクリアラッカーで仕上げたいが、今までよい仕上がりになった事がなかったので調べていたら簡単そうで自分のイメージしている仕上がりになりそうなブログがあったので参考にしました。

https://akn5.com/post-0331/

ホームセンターで、このブログで使われていた塗料を探した。
油性ニスのスプレーがあったが、ちょい高価だ。
同じメーカーの同じ成分の通常の塗料は3分の1の値段。
スプレーの方がムラなく塗れそうだし手軽だけど、残ってももったいないし結局、安さを取りました。

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塗装剥がしに入る。
コロナワクチン接種の休暇日、ワクチン接種後に嫁子供がいない間に爆音でサンダー。
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ここはケチらずに、空研ぎペーパーじゃないとダメだね。

エレキのポリ塗装に比べたら薄いが、やっぱり大変。
固く絞った濡れタオルで拭きながら、シーラーまでちゃんと削れたか指でも触って確かめる。
剥がし完了。

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油性ニスで着色。

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粘度がけっこうあるので薄め液を少し入れた方がムラなく塗り易いかも。

3度塗りした。

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サイドとの色の違いもなく自然だ。
リアラッカーを吹かなくてもいい位の艶もあるが、1週間ほど置いて乾燥させてから仕上げに入る。

調べた中で評判のいいアスペンラッカースプレーを使用。

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1回目のスプレーは軽く薄く吹く。
過去に失敗した事もあるが、ラッカーを吹いたら下塗りの塗料が溶けて台無しになったので慎重に。

下塗りをしっかり乾燥させてから仕上げる事は前提だが、下塗りとクリアラッカーの相性もあると思う。
水性の下塗りより、油性ウレタンの方がいいみたい。
乾燥~スプレーを5回ほど繰り返した。
トップとサイドのクリア層をサンディングした部分と周辺も同様にスプレー。
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ナット、サドル等のメンテをしつつ1週間ほど乾燥させてコンパウンド、ポリッシュで仕上げ。

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ポリウレタンのツルツルテカテカじゃなく落ち着いた艶がいい感じだ。
バックは導管の深い所にコンパウンドが入りこんでしまった。
今回のやり方だとコンパウンドでの磨きは不要だったかも・・・まぁ目立たないから良しとしよう。
塗装で気にしすぎるとハマるしね。
これからは塗装が劣化したりステッカー跡の残ったジャンクアコギも気にせず購入しちゃうかも😝